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今の連続

気づいたこと、起きたこと、日々のメモ。 千葉と新宿でロルフィング®を行っています。
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映画「野火」を見て

2015.09.29 (Tue)21:55:52 Category : 本・漫画・映画

見てる間も今も、胸焼け中です。ところどころ思考停止、感覚を閉じずには見られなかった。
吐き気はしないけれど、喉が焼けるような感覚。が、飽きることも眠ることもなく、(ところどころシャットアウトしつつも)ぐいぐい引き込まれて見てしまった一時間半。

「戦争の悲惨さを訴える」映画とも思えなかった。「戦争のバカバカしさ、意味のわからなさ」はある。こんな状況、誰が得するんだろうとか。熱帯の島の自然はすごいなあ(恐ろしいほどの、むせかえるほどの生命力)というのも。戦時下でも通常営業だもんね(あたりまえ)。

以下は自分メモです。爽やかなものではないし、ネタバレもあります。




戦時中でも熱帯の植物は元気いっぱい。鳥も蝶も飛んでるし、空は晴れて眩しい。海もある。そこで負傷兵や死体がごろごろしていて、腐敗も速いよなあと思う。コンポストをやっていると、さばいたあとの魚の骨や内臓、鶏の骨の周りに残った肉や腱などの組織、肉の脂身などは、ものすごく早く分解されるのがわかる。

蛆がわいた身体が映されると、直視できない。けれど、蛆たちにとっては普通に食物で、それはおかしいことじゃない。芋よりタバコとか、生きる本能と嗜好と社会性。食欲についてと不食について。生き残っている二人組の社会性。だから生き延びていたのか。

例えば自然災害によるものだったらわかるかもしれない。けれど、この状況を人がわざわざ生み出しているというのが滑稽だし、腹立たしい。

人を大量に殺しつつ、同時に野戦病院で助けること。海に行けば塩気も魚もあるけど行かれないこと。バカバカしすぎる。もし自分だったらどうするか?と、下手に考えるのは危険だとも思った。諦めてすぐに死にそうかなあ。とか。

このような状態が「トラウマ」にならない人は珍しいと思うが、これ、どう回復するのか。忘れずにいて、でも大丈夫でいられる、ってどんな感じなんだろう。ブーゲンビリアが嫌いになりそうだけど、大丈夫になるのかな。少し前に見た「ルック オブ サイレンス」もインドネシアの熱帯風景だったな、など。

とりあえず吐き出しておきます。
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「今、どんな感じがしますか」という質問

2015.04.03 (Fri)21:28:38 Category : 本・漫画・映画

ロルフィングのセッション時、繰り返したずねる質問です。実は、私自身がクライアントの立場で同様の質問をされたとき、とくに悩むこともなく(自分の感覚を、ぐるっと感覚しなおす時間は持ちましたが)、そのとき感じたことを、そのまま答えていました。

施術者の立場になってみて、この質問に戸惑われる方も多いのだな、ということを初めて知りました。言おうとしていることが、問いへの答えになっているのか?わからない。この感じていることが正解なのか?わからない。そもそも、何を感覚してるかわからない。というようなことが主な理由のようです。セッションを重ねるごとに、皆さん自由に、いろいろなことを知らせてくださるようになりますが (^^)。

そして、「なぜ私はとくに戸惑うことがなかったんだろう??」と、ときどき考えていたのですが、先日、料理関係の本を読んでいて、「ああ、だからか〜」と思い当たりました。その昔、すでに、自分自身の感覚、自分の身体に主体的に関わることについて、試みていた時期があったから、です。

以下、2冊の本からそのまま抜粋してみます。興味のある方はご一読くださいね。ともに、ダイエット本、レシピ本なので、当然「あるダイエットの方法」「ある料理の作り方」が提示されていますが、もっと根本的なポイントが書かれています。「それをやってみたら、自分自身がどんな感じがするか」を大切にしてみませんか。ということです。

⚫︎「世にも美しいダイエット/宮本美智子」、「まえがき」より抜粋

「〜前略〜 この食事は自分のカラダを知ることがテーマでもあります。実践したことと、その結果について絶えずチェックしなくてはいけません。つまり、頭を使うのです。ですから、この食事はやせるとかきれいになるといった効果のほかに、もっとラディカルなメリット、たとえば体質改善とか、ものの考え方の革命といったことにまでいきつくものだと思います。

別の言い方をするなら、このように自分の食生活にたいする主体性を明確にすることで、自分の人生とも主体的にかかわっていくことができるから、とも言えます。なによりも、自分の食をコントロールすることで、自分のカラダの状態と " 感じ " に敏感になることです。それはとてもチャレンジングなことです。しかも、たいへん知的なことでもあります。〜後略〜」



⚫︎「高山なおみの料理」、「はじめに」より

料理をむずかしくしているのは何でしょう。
ハモニカがふけるようになった時、
自転車に乗れるようになった時、
息を吸ったら音が出た、
力をぬいたらスイッと乗れた。
体は最初から知っている。
気持ちの良いことを知っている。

誰かが言ったことや、
誰かが書いた本や、
昔からのしきたりや決まり、
どうやればおいしいかおいしくないか、
きゅうくつな頭の中。

ハモニカをふくのは自分の息です。
粉をさわって気持ちが良いのは、自分の指の腹。
粉をねって気持ちが良いのは、自分のてのひらの肌。
夜中にひろがるスープの匂い、
コトコト静かな音。
水滴がついた窓。
味をみておいしいと感じたら、それが料理の作り方。

この本は、
あなたの体が、それを思い出すための手引きです。

親に読ませる本

2015.04.01 (Wed)20:51:33 Category : 本・漫画・映画

「子供に読ませたい本」という命題はよく聞くけれど、「親に読ませたい、親に読ませる本」で悩む、ということを初体験。

「親に読ませたい」は、「私(子供)のことをもっと理解してほしい」とかではなくて、「親がすんなり読めそうで、楽しめそうで、私としても読んでもらったら嬉しい」と思うような本、という意味です。

まあありがちですが、子供には「本をいっぱい読みなさい」と言いつつ、自分が読書をすることはほとんど無いという母。おそらく40年間で読んだのは、小説、エッセイ合わせて10作品に満たないかと(雑誌はパラパラ見てますけど)。

そんな母ですが、先日、私が図書館にリクエストしていた本の取り置き期限が迫り、しかし取りに行く機会を持てなかったので、代わりに受け取りに行ってもらったところ、、「お母さん、ちょっと読んじゃった」と。

「ええ〜っ、小説読めるの!?」と驚いたら、「読めるわよ!読めるけど、いつも読む暇がないだけよ!」と憤慨する。毎日、昼に韓流ドラマを見ながら、コックリコックリしているのだが。でも「面白かった?」と聞いたら「面白い」と。おお!

なんか、「子供が読書に興味を持ち出して嬉しくなる親」ってこんな感じなのかも、と思いつつ、「じゃあ、先に読んでいいよ」と先を譲ったら、意外にも3日くらいで読み終わって「面白かった」と言って感想を述べていたので、「もっと読みたい?」と尋ねてみたら「読みたい」と。おお!

そんなわけで、図書館に行くついでに母向けの本探しをしています。これが、やっぱり自分用とは違うものを探すんですね。この自分の心理にも興味深いものがあります。

今のところ母は、2週間で3冊ペースくらいで小説を読み続けています(読めるんじゃん!)。現在読んでるのも明日には読了しそう。次は何がいいだろう?

つんどく

2014.12.19 (Fri)22:40:37 Category : 本・漫画・映画

9月〜10月、実用書ではない本にとても飢えていて「なんかいい物語、エッセイないかなあ、、、」と探し始めたら、読みたいと思うものが結構あって、そして結局やっぱり実用書でも新たに読みたいものも発見しつつ、オンライン書店のキャンペーンとかポイントの有効期限だとかにも影響され(というか見事に振り回され)たりしつつ、次々と購入していたわけですが、、、

最初のうちは、喉が渇いた時に水を飲むような感じで、わくわくグイグイ読んでいったのですよ。しかし、いくら読みたい本でも、どんどん目の前に積まれていくとお腹いっぱいになるものですね(汗)。とりあえず購入は一旦ストップです。現在未読のものを読み終わるまで。

活字欲も食欲と同じで、「お腹が空いてから、食べよう。」

八月に生まれる子供 by 大島弓子

2014.02.19 (Wed)02:31:18 Category : 本・漫画・映画

ふと思い出して、大島弓子の漫画を久しぶりに、本当に久しぶりに読んでいます。猫マンガではない最新作って何だっけ...?と、一瞬考えた後に単行本「ロストハウス」を手に取りました。1995年って、もう20年近く前になるんですね(汗)。

実は発売当時も、その後何度か再読したときも、この単行本に収録されている作品群はあまり好きではありませんでした。「クレイジーガーデン」以外、全ての読後感に、希望や救済よりも辛さ、苦さ、(あまり嬉しくはない)ひっかかりのほうが勝ってしまい、何かをこらえる必要があったからです。

今回初めて、以前とは違った読後感を味わっています。とくに「八月に生まれる子供」について。冒頭のモノローグに「わたしは わたしの王女様である」「そして その民である」とありました。以前はなんのことか意味がわからなかったけれど、心身のこと、もしくは思考と身体のこと、中枢と末端、その両方ともが私、というふうに捉えました。

「自分のことも人のこともわからなくなって、植物人間状態になったら、安楽死を乞い願う」と書いた後日、新たに「前言撤回、もしも私が異常をきたし、死にたいとわめいても、心臓が力つきて止まるまで、その命をたすけてください」と書き直された手紙。

昨年、祖母が死んでから(正確には認知症が進んでから)、ずっとひっかかっていたことでもありました。生きようとする/やめようとする意志は私のものです。そして、停止しない心臓も私のものです。

心臓が力つきて止まるまで、その命は助かっていい。生きようとする身体に生かされることに大きくYESと言う作品。すごいです。この、暢気さのかけらもない大きな肯定はどこから湧いてくるんでしょう。

祖母は入院してから辛そうに見えることのほうが多かったけれど、私としては生きていてほしかった。そう願うのは、祖母にとっては迷惑なのかもしれないとも思いつつ。でも「書き直された手紙」は、祖母のなかにもあったかもしれない。そのことに私が救われてしまったということです。

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プロフィール
名前:
植草清美
性別:
女性
自己紹介:
The Rolf Institute®公認ロルファー。千葉と新宿でロルフィングのセッションを行っています。屋号の「花鳥風月」は、私自身の心地よさの象徴で、本当は「+海」と付け加えたい南国好き。ミーハー魂にあふれています。
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